先日、ものもらい、学術的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」というものに掛かりました。
そのことを、知人が知り連絡が。
「もう話はしておいたから、◯◯さん家にいって、ものもらってきなさいね!そうしたら治るから!」
と言われ。
私の頭に、無数のはてなマークが。
一体なんのことだろう、と、どうやってお伺いすればいいのだか分からないが、折角口利きをしてくれたので、その「もの」をもらいにお邪魔させていただき、
「大変恐縮なのですが、◯◯さんに「もの」をもらいなさい、と言われて来ました」
というと、
「あー、聞いてる聞いてる。ものもらい になったんだって?秩父では、めかご(目籠)っていうんだけどさ」と。
地域により、読み方も違うのだな、と驚きつつ、そこでもう一つの驚きが。
そう、秩父新報がある秩父には、その「めかご」を治す素敵な風習がありました。
「どんなもんでもいいんだよ、例えばおむすびだっていいんだ。誰かに「もの」をもらいにいって、「もの」をもらえれば、めかご がすぅーっと無くなるっていう話があるんよ」
と、そんな風習の話を聞きました。
そして、こんな私のために、「もの」を用意してくださっていました。
こんな涙が出そうなありがたい話ってあるんですね。
秩父らしい「人と人の繋がりや縁を大切にする、お互いを大切にする」そんな文化をしっかりと感じる風習。病気の事なんてすっかり忘れてしまいました。
素敵な風習息づく、秩父です。
記事:編集長 佐藤秀光
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