文様の由来や縁起の解説つき!
想いや願いをこめながら、ぬり絵を楽しめる!
和柄の小物、浴衣や着物などで誰しも親しんでいる「和の文様」は、信仰や伝承からのつながりや語呂合わせなどから、それぞれに願いがこめられている。
その様々な「和の文様」をぬり絵で楽しめる、『願いをこめて 和の文様ぬり絵』が株式会社東洋館出版社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:錦織圭之介)より刊行されている。
和の文様というと、着物の絵柄を思って格式ばった印象を持つ方もいるかもしれないが、そうでもないようだ。
”ぬり絵なんて子供が楽しむもの”と遠ざけず、「大人のぬり絵」で気軽に和の文様の世界に触れてみてはいかがだろうか。
「文様を知って面白い、塗って楽しい、願いをこめて癒やされる」ぬり絵
本書は、36種類の文様を紹介し、その文様を組み合わせたぬり絵を24枚用意されているほか、円形に文様を配した丸文が6種類、収録されている。
一般に大人のぬり絵の効果として、
・没頭できてストレス解消
・色使いを考えたり手先を動かしたりすることが脳への刺激になる
といったことが謳われているが、本書はさらに「誰かを思いやる」気持ちを大切にしているという。
思えば、日本には、お見舞いの気持ちをこめて鶴を折ったり、刺し子でお守りをつくったり、自分の手をせっせと動かして願いを託す文化がある。
この「文様ぬり絵」もそんな存在になればと考えられてつくられた。
<文様紹介ページ>
<ぬり絵ページ>
【家族の健康と幸せを願って】
・千年生きるといわれる長寿のシンボル「鶴文」
・桜の語源の一説「稲(サ)の神が憑依する座(クラ)」から、豊かさを導く「桜文」
【子どもや孫の受験合格を願って】
・勝負(しょうぶ)に通じる「菖蒲文」
・登竜門の逸話から立身出世を象徴する「鯉文」
【安産や子どもの成長を願って】
・葉も実も薬効があることや、神話で魔除けの実として描かれていることから、健やかな成長を託す「桃文」
・多産でお産の軽い犬にあやかる「犬筥(いぬばこ)文」
(※文様には複数の由来や意味が伝わっていることが多く、ここで紹介した内容が全てではありません)
日本は古くから、”大切な人の幸せを願う・想う、縁起を担ぐ”際に、自然や動植物を用いることが多くある。
”鶴や亀は縁起がいい”ということを何となく知っていても、それぞれの文様が持つ意味や由来を知ると、さらに親しみ深くなり、大事に受け継いでいきたいと、改めて思う。
大切な人へ想いを寄せながら、久しぶりにぬり絵を楽しんでみてはいかがだろうか。
記事:編集部
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