230年続く『塚越の花まつり』 “地域の今”に寄り添い続く行事

平成30年5月4日、秩父市上吉田塚越地区にて『塚越の花まつり』が行われた。
お釈迦様の誕生を祝う行事である「花まつり」は各地に多々あれど、この地区は子どもたちが中心となって祭りを準備し、当日の進行まで進めるのが特色となっており、他と大きく異なる点であろう。

『塚越の花まつり』は、「天明六年 (1788年)」に始まったとされており、今年で230年が経つという。
古くは小学校高学年の男子だけが行う行事となっていたが、今では小学生の数は2名となり、前日までの準備や当日の運営も中学生や大人も加わり進めている。毎年変化するこの地域の状況を見ながら「今年はどう進めればうまくいくか」を地区で話し合いながら決めている。

小学生が多かった頃は前日の夜に行われていた花御堂作りも、昨年からは前日の午後に時間をずらし中学生も交えて行われた。

通常は当日の1週間前をピークに行われる花摘み作業だが、今春訪れた早い夏日の影響によりこの地区の花々も例に漏れず開花が早まり、子ども・その親・地域住民により必要な花を咲き頃に摘みとり、各家庭の冷蔵庫や蔵で保管し花撒き用や花御堂用の花を用意したといった苦労があったようだ。

このように今年も今年の状況に添いながら、花まつりの日を迎えた。

朝7時の花火を合図に熊野神社の鳥居から子ども達の列は出発し、花を撒きながらゆっくりと参道を進んだ。

花行列は山の中に作られた細い参道を登る。300m程 進むと米山薬師堂に到着する。

運んできた花御堂と誕生仏をお堂へ安置し、誕生仏に甘茶をかけてお釈迦様の誕生を祝う。

無事に役目を終えた子どもたちは境内で円になり手元にある花全てを宙高く放ち、今年も幻想的なシーンを演出してくれた。

来年、またその年の状況で『塚越の花まつり』は進められて行くことだろう。伝統文化を繋ぎ続けるこの地区をこれからも理解し見守っていただきたいと思う。

取材・記事:編集部

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