『龍勢祭』まであと9日、国指定後 初の開催

〜 10月14日(日) 秩父吉田椋神社 秋の例大祭・龍勢祭 〜

本年の龍勢祭は10月14日(日)に開催されるが、今回は特別な年の祭りとなる。
『龍勢(りゅうせい)』とは、10月の第二日曜日に秩父吉田 椋神社の秋の例大祭に奉納する神事として、代々伝承されてきた手作りロケットを指す。大きなロケット花火と言えばイメージしやすいだろう。<詳細は、龍勢保存会のホームページ を参照>

その『秩父吉田の龍勢』は、今年3月に国の重要無形民俗文化財の指定を受け、その指定後、初の開催となる。さらに、平成最後の年の開催とも重なり、格別な年の『龍勢』となりそうだ。


9日前ともなると、すでに椋神社境内やその周辺の祭り会場エリアは、準備の様子を目にすることが多くなるが、明日6日からの三連休で一気に、会場周辺の準備は加速し賑わいを見せるだろう。

龍勢を製造する各流派の龍勢師は、一年中、龍勢に携わっているわけだが、特に毎夏行われる『龍勢奉納抽選会』を機にその準備は一層忙しくなる。


龍勢は毎年、合計30本が打ち上げられる。打ち上げることで椋神社 秋の例大祭への奉納を意味している。


今年の龍勢奉納希望本数は32本であったが、その『龍勢奉納抽選会』にて30本の抽選と打ち上げ順番を決める。

■今年の『龍勢奉納抽選会』の様子

今年の打ち上げ順はこの日で確定し、現在、各流派は龍勢に火薬を詰める作業や背負いものと呼ばれる龍勢の飾り付けや仕掛けの準備を進めている。

台風の発生や秋雨等、今年は特に不安定な天候が続き、その動向も気になるところだが、9日後の14日(日)は、秋晴れの中で空高く轟音響かせ打ち上げられた龍勢が上空で落下傘を開き、優雅に国指定の祝いの舞を見せてくれるに違いない。
特別な年の『龍勢』を見に、14日(日)は秩父吉田へ足を運んでみてはいかがだろうか。

記事:編集部

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