千曲バスとヤマト運輸が路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始

~路線網を維持、顧客サービス向上に貢献で、社会課題を解決に導く~

千曲バス株式会社(代表取締役社長:髙野公秀、以下、千曲バス)とヤマト運輸株式会社(代表取締役社長:長尾裕、以下、ヤマト運輸)は、2018年10月1日より、バス路線網の維持や物流の効率化による生活サービスの向上を目的に、長野県上田市(市長:土屋陽一)と青木村(村長:北村政夫)を結ぶ路線バスで宅急便を輸送する「客貨混載」を開始した。

この「客貨混載」は『社会課題解決に取り組む』という背景がある。

小県郡(ちいさがたぐん)青木村は、長野県中部に位置する人口約4,500人の自然豊かな村だが、村の大半は山間部であり、少子高齢化と人口減少に伴う生活サービスの維持・向上が行政課題となっている。また、千曲バスは、青木村から上田方面へ通学・通勤する住民にとって、千曲バス青木線は重要な生活インフラとしての役割を担っているが、その路線維持が課題となっている。そしてヤマト運輸は、山間部や過疎地域では集配効率の向上が課題となっている。

そんな社会課題を解決すべく、青木村や隣接する上田市を中心にバス路線網を展開し、自治体や地域に密着した持続可能な公共交通ネットワークの構築をしている千曲バスと、全国の自治体や企業と連携し、地域の活性化や課題解決に向けてさまざまな取り組みを行う「プロジェクトG(government)」を推進しているヤマト運輸、そして、住民への生活サービスを維持する上田市、青木村といった行政側、その三者が連携し、地域住民の生活サービスの維持・向上を目的として「客貨混載」を開始するのが、この取り組みの背景である。

取り組み概要だが、千曲バスの「下秋和車庫」(上田市)から「青木バスターミナル」(青木村)まで、路線バスを活用し、宅急便を輸送。これまでは、ヤマト運輸のセールスドライバー(以下、SD)が上田市の「塩田宅急便センター」から青木村まで荷物を運び、昼と夕方には上田市まで荷物を取りに戻る必要があった。今後は、路線バスが12時と16時の便で客貨混載により宅急便を輸送するため、SDは一日中青木村に滞在することが可能となる。

その結果、地域の方には、地域の生活インフラとしてのバス路線網の安定的な維持につながり、また、宅急便の再配達や集荷の要望に対して、ユーザーの都合に合わせたきめ細かい対応が可能になるとのことだ。
千曲バス側として、車両内の空きスペースで宅急便を輸送することで、路線網維持につながる新たな収入源を確保することができるという。
ヤマト運輸側として、青木村を担当するSDの運転時間が約2時間と大幅に削減でき、集配効率が向上。また、休憩時間を取りやすくできるなど、働く環境を改善することにも繋がるという。さらに、一日あたりトラックの走行距離を48km削減することができ、燃料費やCO2排出量の削減にもつながるという。

そんな新しい取り組みは、2018年10月1日、10時、青木村役場で調印式を行い、11時40分千曲バス「下秋和車庫」で出発式を行い、開始することとなった。

左から、ヤマト運輸 長野主管支店長 副島明、上田市市長 土屋陽一、青木村村長 北村政夫、千曲バス 代表取締役社長 髙野公秀 (敬称略)

この社会課題は、この秩父新報が所在する秩父地域にも該当することであり、目を背けることではなく直視していかなければならないことでもある。こういった取り組み事例は、そんな難題を解決する手段として一つの参考となるだろう。このたびの取り組みが社会課題を大きく解決することにつながり、成功事例として全国の該当地域の課題解決に繋がることを期待したい。

記事:編集部

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