秩父川瀬祭 神輿洗いの神事

7月20日本祭、お川瀬と呼ばれる所以でもある、荒川にて神輿を洗い清める神事「神輿洗い」が執り行われた。
その様子をご紹介したい。

秩父神社川瀬祭 神輿洗い

昔から清らかな水の霊力によって、人々の罪や穢を洗い流そうとする禊やお祓いが盛んに行われてきました。秩父では各町会が山車を持たなかった時代でも、行列が川に出向き、胡瓜やお供物を川に流して無病息災を祈願したことが文献に見られます。全国各地でも同様に、暑い夏を無事に過ごせるようにとの願いを込めて夏祭りが行われてきたのです。
秩父神社から午後1時より御神幸が始まります。8台の屋台・笠鉾と共に、各町内から選ばれた若者34名に担がれた神輿が神社から荒川の武の鼻斎場へ向けて出発します。午後3時頃には神輿洗いの神事が行われ、神楽舞等の奉納の後、神輿は神社へ帰還します。
お神輿が荒川の清瀬に出向き、お神輿を河に舁ぎ込むことで神様自身が禊をされるという意味ではたいへん興味深いところと思います。(秩父神社HPより)

屋台・笠鉾がお川瀬へ到着すると、御神幸行列の太鼓と笛の音が川瀬へ徐々に近づいてくる。
各町会からの御供物が斎場へ届き、間もなく荒川の下手から「ワッショイワッショイ」の掛け声とともに御神輿が現れた。


34名の担ぎ手が足場を確認しながら、上手となる斎場に向かい進む。

斎場と対する清流の中、御神輿は静かに降ろされ、その水をかけられて、清められる。これが神輿洗いの神事である。

その後、斎場へと御神輿は上げられ神楽舞の奉納などで祭典が執り行われた。

大変珍しい光景であるため、秩父地域外から来ている方も多く見られ、早々に荒川の水に入りながら撮影の場所取りをする方の姿も目立ち、御神輿洗いの瞬間は大変な混雑ぶりであった。
観光客からは「一目見たかった」という声も漏れ、晴天ながらも清瀬の爽やかな風の中、「お川瀬」を堪能できたようだ。

記事:編集部

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