『秩父歌舞伎』は、秩父祭を含む年間5回の定期公演で楽しめる

〜次の上演は 6月25日(日)の “彦五郎祭”(秩父市吉田:やまなみ会館) にて〜

秩父祭の屋台芝居で、歌舞伎の上演を目にする方は多いだろう。
秩父歌舞伎を上演する「秩父歌舞伎正和(しょうわ)会」は、秩父祭での上演を含み、年間5回の定期的な公演を行なっている。

=正和会の歩み <冊子より抜粋>
秩父地方には、江戸時代から200年以上続く地芝居の伝統があり、庶民が歌舞伎に慣れ親しんできた土地柄だ。
昭和16年から17年、太平洋戦争中に、秩父地方の有志が、初代 関竹 寿郎氏を師匠にして「出征遺家族慰問の夕べ」という催しで地芝居を上演し、その人たちが中心になって、戦後の昭和22年に「秩父歌舞伎正和会」が発足した。
現在は、年間5回の定期的な公演を行う他、公演依頼も多く年間10回以上の上演を行なっているという。
近年では、秩父市内の小中学校の児童・生徒を対象に子ども歌舞伎の育成・後継者づくりも進めている。

年間5回の定期公演は以下のとおりだ。

椿森歌舞伎舞台公演(4月29日)
平成秩父座公演(5月第3土曜日・翌日曜日)

彦五郎祭(6月最終日曜日)

萩平歌舞伎舞台公演(10月最終日曜日)

秩父祭 屋台芝居(12月2日・3日)
お練り・矢尾公演(12月3日)

そのうちの1回となる「平成秩父座公演(第5回)」が、先月、5月20日(土)・21日(日)に開催された。
秩父歌舞伎以外にも多くの伝統芸能が上演されたが、今回は、平成秩父座公演をサポートしている方より当日の様子を写真提供いただいたので、秩父歌舞伎について、ご覧いただこう。

■5月20日(土)
萩平子ども歌舞伎による通称「白浪五人男」
▼青砥稿花紅彩画(あおとぞうし はなの にしきえ)【稲瀬川勢揃之場】

 

秩父歌舞伎正和会による
▼吉例曽我対面(きちれいそがたいめん)【工藤館之場】

■5月21日(日)
花の木小学校歌舞伎クラブによる通称「白浪五人男」
▼青砥稿花紅彩画(あおとぞうし はなの にしきえ)【稲瀬川勢揃之場】

秩父歌舞伎正和会による
▼神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)三段目【由良兵庫邸之場】

 

上演当日、編集部も少しお邪魔したのだが、運営側の方からこんな話を耳にした。

「このような伝統芸能全般がそうだと思うが、近年、披露する場が少なくなってきており、こういった(平成秩父座)公演の場を失ってはいけないと感じている。
また、同様にこういった伝統芸能は、後世へと引き継いでいかなくてはならない。
先般、秩父宮記念市民会館が竣工したが(その舞台では)、このような文化芸能独自の雰囲気そのままに披露する場としてはありのままを出しづらいこともある。ありのままに後世に引き継ぐうえでは、平成秩父座のように“小屋”と呼ぶような歌舞伎舞台での披露を無くすことなく続けることが大切」

と述べていた。「披露し続けていく」事が最も大切なことであるが、費用面の課題と同時に、「ありのままのその姿を残していく」といった部分でも課題はあるようだ。


古より息づく伝統芸能のひとつ「秩父歌舞伎」
秩父地域では、決して敷居の高いものではない身近な存在だ。「秩父歌舞伎」がこれから先も地域に周知され続け、また、披露をし続けられることを願ってやまない。

来週、2017年6月25日(日)、秩父市吉田のやまなみ会館(吉田農村環境改善センター)で行われる“彦五郎祭”にて「秩父歌舞伎」が再び上演される。ぜひ、足を運んでみてはいかがだろうか。(入場無料)


記事:編集部

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