〜昔から取り入れていた、うなぎ以外の「土用の食習慣」もご紹介〜
うなぎの需要が一年で最も高まる「土用の丑の日」。
今年の土用の期間は、7月19日から8月6日までだが、その間「土用の丑の日」が2日あることはご存知だろうか?また近年、うなぎの資源量が激減し、価格高騰が何かと話題に・・・。
土用の丑の日を目前に、店舗やテレビCMではうなぎ商戦が本格化しているが、実際に生活者のうなぎ消費に対する意識はどのくらいあるのか?そんな意識・実態調査をご紹介したい。
また、うなぎ以外の『土用の丑の日の食習慣』もあわせてご紹介しよう。
土用の丑の日、7割が「うなぎを食べたい」、平均予算は一人前1,843円
今年の土用の丑の日にうなぎを食べたいか尋ねたところ、「食べたい」と回答した人は70%で、一人前の予算は平均「1,843円」となった。
Q) 土用の丑の日にうなぎを食べたいか?(ベース:全体 / n=1,000)
今年は土用の丑の日が2日間!うなぎは「両日とも食べたい」44%
うなぎを食べる習慣のある夏の土用の丑の日、今年は一の丑、二の丑と2日ある。どちらの土用の丑の日に食べたいか尋ねたところ、44%が「両日とも食べたい」と回答。また、「7月25日(火)」だけは37%、「8月6日(日)」だけは19%でした。
Q) どちらの土用の丑の日にうなぎを食べたいか?(ベース:全体 / n=1,000)
うなぎは「高くても国産」73%
産地や、天然・養殖などによって、価格に差が出るうなぎだが、今年の土用の丑の日にうなぎを食べたい人へ、それらに対する考えを尋ねた。産地は、「高くても国産うなぎがよい」が73%、「安いなら輸入うなぎがよい」が27%で、国産うなぎは人気が高いことがわかる。また、天然・養殖については、「高くても天然うなぎがよい」31%、「安いなら養殖うなぎがよい」69%で、比較的安く買える養殖うなぎに人気が集まっているようだ。
Q) うなぎの「価格」と「産地」に対する考え(ベース:今年の土用の丑の日にうなぎを食べたい人 / n=697)
Q) うなぎの「価格」と「天然・養殖」に対する考え(ベース:今年の土用の丑の日にうなぎを食べたい人 / n=697)
ニホンウナギの絶滅危惧種指定、認知率7割
ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されていることを知っていたか尋ねたところ、「知っていた」と回答した人は68%だった。
Q) ニホンウナギの絶滅言危惧種指定、認知率(ベース:全体 / n=1,000)
うなぎ代替商品ランキング、1位「あなごの蒲焼き」、2位「さんまの蒲焼き」、3位「豚肉の蒲焼き」
うなぎの更なる価格高騰と、今年は土用の丑の日が2日あることから、スーパーや飲食店ではうなぎ以外の食材で作ったうなぎの代替商品が発売されているが、どのような代替商品が人気があるのか。食べたいと思うものを尋ねると、1位は「あなごの蒲焼き」59%、2位「さんまの蒲焼き」34%、3位「豚肉の蒲焼き」17%となった。
Q) うなぎ代替商品ランキング(ベース:全体 / n=1,000)
【調査概要】
調査主体 マクロミル
調査方法 インターネットリサーチ
調査対象 全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法 平成27年国勢調査による、全国5エリア×性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査期間 2017年6月2日(金)~4日(日)
うなぎだけじゃない。昔から続く、うなぎ以外の「土用の食習慣」
うなぎは夏場を乗り切る為に効果的であるとされ、万葉集にも詠まれている程、古い習慣だという。
うなぎを食べる習慣については諸説あるが、平賀源内が発案したとされる説がよく知られている。
しかし、もともとはうなぎに限らず、丑の「う」にちなんで、「う」のつくものである、瓜・梅干・うどん・うさぎ・馬肉(うま)・牛肉(うし)などを食する習慣があったといい、現在では、「うなぎだけじゃない、“う”のつくものを食べよう」とPRする店舗等も見かけるようになった。
あなごのかば焼きにするか、梅干しやうどんにするか、やっぱり奮発してうなぎか・・・一番は、欲するものを自分の体に聞いて(お財布と相談して)、しっかりと食べること。この暑い夏を元気に乗り切りたいものだ。
記事:編集部
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