世界初! 海底で眠らせたウイスキー「Tourbillon」の1stロットを海から引き上げ

〜南伊豆の海底で静かに熟成を進めたシングルモルトウイスキーとグレーンウイスキーがその姿を!〜

お酒の種類は数あれど、ウイスキーはお好きだろうか。
秩父地域には『イチローズ・モルト』という今や世界から注目を集めるウイスキーがあるが、日本国内には銘品と言われるウイスキーがいくつも造られている。

そんな中、少し変わった熟成方法でウイスキーを製品化しようとする会社の取り組みをご紹介しよう。
ご自身のコレクションに加えるかどうか…ご参考までに。

 

株式会社トゥールビヨン(代表取締役 柳谷智宣)が、南伊豆の海底にある熟成庫で眠らせたウイスキー「Tourbillon」の2製品の1stロットを引き上げるという。
”海底で熟成”とは、なかなか興味深い。

海底で眠らせたウイスキーは難破船から引き上げたように堆積物や海棲生物が付着し、雰囲気たっぷりの見た目になるそうだ。
そして、その味はまろやかに変化しているという。
瓶には封蝋をして海水はもちろん、空気も出入りできないようにしているが、沈めていない同製品と比べてみると明らかに味が変化しているのだそうだ。

<何年にもわたってウイスキーの熟成を調査>

 

以前は、市販製品を購入してテストを繰り返していたが、昨年に海底熟成ウイスキー「Tourbillon」を扱う会社を設立。
1stロットの製品として、10年熟成となるアイラ島のシングルモルトウイスキーと、44年熟成となる絶品ハイランドグレーンウイスキーの2つのウイスキーを仕入れたとのことだ。

<Tourbillon 1stロットは2種類用意>

 

2016年11月、海底で眠らせた幻のワイン「SUBRINA」を手がける株式会社コモンセンスの協力を得て、海底に沈めた。
そしてこの度、2017年6月7日~8日※(天候等の理由により、作業日程が変更になる可能性があり)の予定で海底から引き上げる。
この間何度も海に潜り状態を観察してきたそうだが、今回はいつもよりもいい感じに堆積物が付着しており、フォトジェニックな仕上がりになりそうだとのこと。
彼ら自身が味の変化をとても楽しみにしているという。

<封蝋をして浸水しないような処理を施している>

<2016年11月に海底貯蔵庫へ>

 

「Tourbillon」は引き上げの後、乾燥の工程を経て、2017年冬に改めて発表がされる予定とのことだ。
いったいどんな味に変化しているのか、楽しみに待ちたいところである。

記事:編集部

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