〜 秩父市吉田 椋神社にて「龍勢奉納抽選会」が行われる 〜
本日8月20日(日)、13:00を過ぎた頃より、秩父市吉田の椋神社には大勢の人が集まりだした。
今年(2017年)は、10月8日(日)に開催される龍勢祭で打ち上げられる『龍勢』の奉納抽選会が行われるためだ。
『龍勢(りゅうせい)』とは、10月の第二日曜日に椋神社の秋の例大祭に奉納する神事として、代々伝承されてきた手作りロケットを指す。
<詳細は、龍勢保存会のホームページ を参照>
見た目には、大きなロケット花火といったところだろう。
龍勢は合計で30本打ち上げられる。打ち上げることで椋神社の例大祭への奉納を意味している。
龍勢は道具は使うものの、今でも手作業で製造され、火薬を取り扱うこともあり、その製造は認められた27の流派が行う。(現在は2流派がお休み中のため、25流派が活動している)
その打ち上げ順番を決めるために、「龍勢奉納抽選会」は行われる。
抽選会に先立ち、神社拝殿にて今年の祭典の安全無事の遂行を祈り、祈願祭が執り行われ、その後、社務所へ移動して抽選会が始まった。
あらかじめ、1週間前の8月12日・13日に、今年の龍勢奉納を希望する者(個人や団体・商店や企業等)を募る「龍勢奉納受付」が行われており、今年は合計で32本の希望があったという。
そのため、規定数の30本を2本超えたため、最初に30本に絞る抽選を行った。
30本の奉納者が決まると、くじを引く順番決めのくじ引きを行う。
くじ引き順番が決まるとその番号順に奉納者が呼ばれ、いよいよ打ち上げ順番決めのくじを引く。
奉納者と製造流派のメンバーで埋め尽くされた会場は、くじを引く姿を全員が静かにみつめ、読み上げられる順番を聞いて一喜一憂する光景が続いた。
そうして、最終的に全ての順番が確定し、本日の抽選会は賛同の拍手をもってお開きとなった。
本日決定した今年の龍勢の打ち上げ順は、以下のとおりだ。
これから、タイトなスケジュールの中で、各流派は龍勢を製造し、本番に向け準備を進めていく。
「今年ももう龍勢の時期だねぇ。今はこんな暑いのにあっという間に秋がくるね」
拝殿での祭典と抽選会を終え、一息つきながら椋神社の禰宜、星田神官はこう話した。
その通り、まだ続く残暑の中、準備を始める龍勢だが、あっという間に秋がやってきて、例大祭当日を迎える。
秩父市吉田地域は、これから龍勢準備でいそがしくなる。
記事:編集部
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