秩父「みやのかわ商店街」下田の海に秩父の地酒を投じ“海中熟成酒”作りに挑戦、クラウドファンディングで支援集める

〜地域連携で互いの地域活性の機会を生み出す事業実験の場に〜

みやのかわ商店街振興組合(秩父市宮側町 理事⻑:小泉貴之)は「地域連携で互いの地域活性の機会を生み出す、そんな事業実験に積極的に取り組もう!」をスローガンに、『秩父 (埼玉県)の名酒を下田(静岡県)の透き通る海の中へ投じ、最高の“海中熟成酒”を作る』プロジェクトを6月18日より開始した。
このプロジェクトは、クラウドファンディングで支援を募り挑戦するもので、同日、クラウドファンディングサイト『 FAAVO(ファーボ) 』へこのプロジェクトが公開され、8月27日を期限に支援を募っている。あわせて、埼玉県の補助事業「埼玉県商店街クラウドファンディング活用促進事業補助金」を活用する。

クラウドファンディングの当該サイトは以下のとおりだ。
海と山の恋物語〜秩父・下田連携プロジェクト〜

きっかけ

そもそも、この取り組みを始めるきっかけとなったのは、今年(2018年)1月下旬、当組合前理事⻑ 島田憲一氏が講演のため下田へ訪れた際のことだ。
「秩父には日本酒に始まり、焼酎・ウィスキー・ワイン・ビールと、ありとあらゆる酒造がある」と講演後の会合で披露したところ、「下田には目を奪う程の透き通った海はあるが、酒造は無い」という話に。そこで、『お互いの無いものを補う事によって、2つの地域にしかできない、お互いの地域を活性化させるプロジェクト (海中熟成酒作り) を立ち上げよう』と双方の考えがまとまった。そして4月上旬、具体化に向けた準備が始まり、6月18日プロジェクトが公開された。

「ここでしか飲めない、ここでしか買えない」商品づくりでお互いの地域を盛り上げる

秩父地域も下田市も消滅可能性自治体として名前が出されたことは記憶に新しい。このプロジェクトでは互いがその可能性を打破すべく一丸となり、魅力的な商品を生み出し知名度を高め、それぞれの地域の良さを全国、海外にアピールすることに繋がることを目指している。また、秩父、下田でしか飲めない商品の開発も視野に入れ、継続的に双方が活性化する未来も見据えている。
その第一歩として、クラウドファンディングの返礼品として使われる地酒以外の酒類(焼酎・ビール等・・・内容は未定)もトライアル品として一緒に海中熟成させ、さらなる商品開発を進める予定だ。そのトライアル品は、互いの地域で開く試飲会にてお披露目され、その試飲会に参加できる権利がクラウドファンディングの返礼品には含まれている。「ここでしか飲めない」場作りにも挑戦する。

2地域の連携体制

秩父は、みやのかわ商店街が旗を振る。海と山の恋物語/秩父・下田連携プロジェクト委員会を発足させ、プロジェクト全般を取り仕切っている。

下田は、商工事業者のスペシャルチームを編成。既に海中熟成のノウハウを持ち、地元のBARなどでもその熟成度で評価を得ており、秩父の地酒の到着を心待ちにしている。
この2地域の連携により、2018年9月には秩父の地酒が下田の海へ投じられ、8ヶ月の熟成期間を経て、2019年5月に引き上げを予定している。

埼玉県秩父地域は良質な酒で、静岡県下田市は目を奪うほどの透き通った海で・・・そんな互いの素晴らしい財産を掛け合わせて「互いの地域を盛り上げたい」「地域連携で活性化したい」という思いを胸にこの企画の成功を目指す。

記事:編集部

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