戦後2番目に低い「53.68%」の投票率で幕を閉じた第48回衆議院総選挙

秩父新報が所在する、秩父は「埼玉11区」となる。同区の結果は以下のとおりだ。

■小泉 龍司【当選】
無所属 前  65歳 当選回数:6回
得票数:88,290 得票率:46%

■今野 智博
無所属 前  42歳 当選回数:2回
得票数:50,046 得票率:26%

■三角 創太
希望の党 新 29歳 当選回数:0回
得票数:27,387 得票率:14%

■柴岡 祐真
日本共産党 新 33歳 当選回数:0回
得票数:24,624 得票率:13%

小泉龍司氏が50%に迫る得票率で勝利。6度目の当選となった。

前回の第47回衆議院総選挙同区の立候補者から、希望の党の三角創太氏の参戦により、前回の立候補者の得票が、多少三角氏へ推移した様子だ。埼玉11区の投票数は今回の総選挙では約8,500票程増えたが、小泉龍司氏は約12,000票を落とし、今野智博氏は約3,000票、共産党の柴岡祐真氏も3,000票程落とし、結果として初立候補の三角氏が3番手の得票数となり、票の分散が垣間見える結果となった。

自民党に復党した小泉龍司氏、今野智博氏の同党員同士の戦いも注目されていた。前回第47回衆議院総選挙では、両氏は約47,000の得票差により勝敗を分けた。今回の選挙では、今野智博氏も健闘を見せたが、約38,000の得票差をもって小泉龍司氏がこの戦いを制す結果となった。当選後小泉龍司氏は自民党に追加公認された。(10日の公示日にさかのぼって追加公認すると自民党が発表)


戦後最少になった衆議院定員数は465(小選挙区289、比例代表176)。以上から過半数は233、憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席を考慮すると310となる。それらを前提に、全国の選挙の結果として確定した日本国衆議院における各政党の議席確保数を見ていただきたい。

自由民主党:284(小選挙区218/比例代表66 ※追加公認した3名含む)
希望の党:50(小選挙区18/比例代表32)
公明党:29(小選挙区8/比例代表21)
日本共産党:12(小選挙区1/比例代表11)
立憲民主党:55(小選挙区18/比例代表37 ※追加公認した1名含む)
日本維新の会:11(小選挙区3/比例代表8)
社会民主党:2(小選挙区1/比例代表1)
日本のこころ:0
新党大地:0
幸福実現党:0
支持政党なし:0
世界経済共同体党:0
犬丸勝子と共和党:0
都政を革新する会:0
議員報酬ゼロを実現する会:0
新党憲法9条:0
フェア党:0
労働の解放をめざす労働者党:0
長野県を日本一好景気にする会:0
日本新党:0
無所属:22(※追加公認4名(自民党3/立憲民主党1)を除く)

今後争点となるであろう憲法改正への動きが、この結果を経てどうなるのかが以後の経過観察の要点の一つと言える。

この度の第48回衆議院総選挙は、前回第47回の52.66%から1%の微々たる上昇を見せ、当該選挙全国の投票率は「53.68%」となったが、事実として戦後2番目に低い投票率で幕を閉じたことには変わりはない。
投票者数の内訳は有権者数「106,091,229」、投票者数「小選挙区:56,952,631/比例代表:56,947,788」。結果として、日本の未来は「有権者の約半数」の意志によって委ねられたと言っていいだろう。(投票率・有権者数・投票者数は総務省HP内資料 より引用)

戦後2番目に低い投票率になってしまった当該選挙の行く末にある「国政運営」「戦後の平和を維持してきた憲法を変える動き」が、どのような方向性に振られていくのか、主権者たる国民として以後も注視していきたい。同時に、今回の選挙で選出された政治家、また、既に参議院議員として選出されている政治家の立ち居振る舞いに願いを込めて、改めて以下の記事を合わせて確認していただければ幸いである。

10月22日発信:社説
国民の傍らに立ち、その耳に声を傾け、思いに寄り添う政治家が生まれることを願う

記事:編集長 佐藤秀光

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