小鹿野子ども歌舞伎が参加「第21回日本こども歌舞伎まつりin小松」5日・6日開催

-日本各地の『子供歌舞伎』の競演-

2019年5月5日(日・祝)、6日(月・休)の2日間にわたり、石川県小松市内の「こまつ芸術劇場うらら」で、『第21回日本こども歌舞伎まつりin小松』が開催される。この「日本こども歌舞伎まつり」は、<以前から子供歌舞伎が行われていたこと>、<『勧進帳』の舞台である「安宅の関」を擁することで歌舞伎への小松市民の関心も高いこと>から、小松市が全国から子供歌舞伎を招待し、地元の子供歌舞伎と競演するイベントとして産声をあげた。
21回目を迎える今回は、秩父郡小鹿野町の「小鹿野子ども歌舞伎」と東京都の「松尾塾伝統芸能」を招待し、明日・明後日にて開催される。

小鹿野子ども歌舞伎(埼玉県小鹿野町)

小鹿野町歌舞伎の創始者は、約200年前に活躍した坂東彦五郎で、江戸で修業し帰郷後、若い衆に芝居を教えたことがきっかけとなり、秩父地域に歌舞伎が広がった。
町内では、十六・小鹿野・津谷木・奈倉・上飯田・両神小森の地域に伝承され、それぞれ地元の祭りで、氏子が中心となり歌舞伎が演じられている。
また、町内の祭りの定例舞台や、毎年11月の郷土芸能祭など、年に6~7回の上演が行われ、「町じゅうが役者」という歌舞伎のまちの面影を残している。
平成30年7月には、初の海外公演となるロシア・ウラジオストクでの公演を行い、ロシア語での「口上」と「寿曽我対面工藤館之場」を披露した。

■外題(演目):義経千本桜 伏見稲荷鳥居前の場

京都を落ち延びた義経一行が伏見稲荷に着いた時、静御前が後を追ってきた。そこへ弁慶も到着。
義経は堀川御所での弁慶の行いを責めますが、忠義から出たこととあって許して供に加える。
静御前は足手まといになるとして同行は許さず、義経は初音の鼓を与え静香を道の木に縛り付け落ち延びていく。
そこへ土佐坊の家来、早見の藤太が来て、鼓と静を奪い去ろうとするが、突如、佐藤忠信(実は源九郎狐)が現れ、藤太を追い払う。
物陰でこの様子を見ていた義経は、忠信に源九郎という名と鎧を与え、静と初音の鼓を預ける。

松尾塾伝統芸能(東京都港区)

松尾塾伝統芸能は、2016年東京で開学。前身は、1988年に大阪で当時大阪新歌舞伎座の社長だった故松尾波濤江氏が開塾した「松尾塾子供歌舞伎」だ。「松尾塾子供歌舞伎」は、芸で恩を受けた恩恵を現代の子供たちに歌舞伎を教えることで社会に還元しようと志し開塾されたもので、海外公演や、東京国立劇場や、大阪国立文楽劇場で毎夏公演を実施。2016年の閉塾まで100名を超える子供たちが歌舞伎を通じて「日本の心」を育んだ。
「松尾塾伝統芸能」は「松尾塾子供歌舞伎」に続く育成事業として新たに開塾された。日本伝統芸能を本格的に学びたい、幼少期に伝統芸能に触れてみたもののさらに極めたい、将来、日本伝統芸能に進む道を模索している青少年の道標になり、この盛会の門戸を開く手伝いをしたいという思いで始めた伝統芸能の稽古場だ。

■外題(演目):舞踊「越後獅子」

越後獅子は江戸時代に、越後から出稼ぎにやってきた獅子のことで、昔は5~6人で一組となり、親方が引率して諸国を渡り歩き、江戸では角兵衛獅子と呼ばれていた。この曲は、越後から江戸へ出稼ぎにきた越後獅子の哀歓が描かれている。はじめは獅子頭をつけて演じ、途中から綾竹を使い、最後には布さらしを用いて踊る。

石川県小松市 子供歌舞伎「勧進帳」実行委員会

第1回より、小松ゆかりの歌舞伎「勧進帳」を上演。毎回出演者を募り、オーディションで選ばれた小・中学生が役者や口上を務める。
12月末より上演成功へ向けた約 4ヶ月間の稽古を重ね、晴れの舞台に挑む。
長唄と囃子方は、応募のあった市内小学生をはじめ、こまつ歌舞伎未来塾「こまつ邦楽教室」のメンバーや、小松市立高等学校邦楽部で編成。
出演者を盛り立てる後見やツケ打ち、メイクや着付けなどの裏方にも市民ボランティアが加わり、「歌舞伎のまち」の市民による「勧進帳」を上演する。

■外題(演目):歌舞伎十八番の内 勧進帳

平家打倒に功績のあった源義経が、兄頼朝と不仲になり追われる身となる。
義経一行は山伏姿に変装し、弁慶をはじめ、わずかな家来を連れて奥州平泉へと北陸路を急ぐ。
その途中、加賀の国「安宅の関」に差しかかった一行は、そこで頼朝からついほの命を受けて待ち受ける関守富樫に見とがめられ、関所は緊迫の事態に。力で通ろうとする四天王を制しつつ、知力の限りを尽くしその場を切り抜けようとする弁慶。金剛杖で打ってまで主人をかばう弁慶の忠義心に感銘を受けた富樫は、それと知りつつ一行の通行を許す。弁慶、義経、そして富樫の三者がおりなす「智・仁・勇」の感動の物語。
「ついに泣かぬ弁慶も、一期の涙ぞ殊勝なる、判官御手を取り給い…」と綴られた物語は、八百年もの時を越えて、今もなお日本人の心をつかんで離さない。

特別ゲスト 歌舞伎俳優 中村虎之介

今年は歌舞伎俳優 中村虎之介が出演。舞踊 長唄「供奴」を演じる。

〇舞踊 長唄「供奴」(ともやっこ)について
郭通いの主人の供に遅れた奴が、提灯を片手に主人を捜しながら、主人のまねをして丹前六方をしたり、足拍子を踏んで踊る。
作詞は2世瀬川如皐、作曲は杵屋三郎助、振付は市山七十郎・藤間大輔。
初演は1828年江戸の中村座で、中村芝翫。本命題は『拙筆力七以呂浪(にじりがきななついろは)』で、別名は「芝翫奴」。「奴物」の代表作だ。

~イベント概要等~

その他、チケット等詳細は、小松市のホームページを確認いただきたい。


秩父を代表して、石川県小松市へ。令和の幕開けにふさわしく、小鹿野こども歌舞伎の子ども達の活躍に期待したい。

記事:編集部

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