日本二輪車文化協会、小鹿野町にてバイクイベント開催

各地からライダーが集まる「小鹿野町」にてバイクイベント開催
〜女性ライダーをメインにした『レディスフォーラムinおがの』〜

2017年5月21日(日)、秩父郡小鹿野町観光交流館において、バイクイベント『レディスフォーラムinおがの』が開催された。

これは、一般社団法人日本二輪車文化協会(以下、日本二輪車文化協会)が主催したイベントで、各地から参加希望者が、会場である「小鹿野町観光交流館」を目指すというもの。そして、そこで一堂に会し、大好きなバイクライフについて、意見を交換し合うというものだ。まさに「フォーラム」そのものだ。

内容は、女性ライダーを対象に『バイクライフを楽しむためにどうしたらよいか』をテーマに話し合うという企画だが、それを“ワールドカフェスタイルミーティング”で行なった。複数のテーブルに分かれた女性ライダーが、進行役のリードにより積極的に「大好きなバイクライフをより安全安心にするため」の意見を出すというものだ。


進行役の一人、小林ゆき氏は、ライターでありライダーでもある。
直近では、ツインリンクもてぎにて開催された “DE耐!”へ、秩父のレーシングチーム「泉田レーシングクラブ」の一員として出場するなど、活動している。

さて、主催である「日本二輪車文化協会」は他にも、ライダー人口増は勿論だが、バイク好きのユーザーに対して、より安全安心にバイクライフを過ごしてもらうための様々な活動を行なっている。その一環として、女性が走りやすい環境づくりにもクローズアップし、今回の様なイベントも企画実施しているという。

日本二輪車文化協会の専務理事 今岡 大介氏に今後の活動として考えていることをインタビューしてみた。

「例えば、ライダーが直接、道の駅駅長に意見を言える場をつくり、『ライダーが立ち寄りやすく利用しやすい道の駅づくりを一緒に考える』など、ライダーとしてツーリングを楽しみながらも、これからの社会やバイクライフを作り出していけるような、そんな有益なイベントも企画していく予定です」

と述べていた。

日本二輪車文化協会は、業界の有志が集まって組織しており、ライダーが安全、安心にバイクに乗って楽しんでもらう啓蒙活動を行う団体として、ライダーからの意見等をバイク販売店店長や部品・ウェア等のメーカーへその声を届けるなどしているが、そんなライダーやライダーを支える様々な企業との「生の声の橋渡し」という役目も担っている。


また、その活動を経て見えてきた「課題」や「未来的意見」は、国土交通省などの行政機関や、政治家へも報告しているといい、ユーザーの意見を反映してもらえるような努力を幅広く行っている。

「その場で終わらない、その場で消さない」そんな活動を行っていると言っても過言ではない。

さて、そんな日本二輪車文化協会のイベントも、小鹿野町で開催されて本年で3回目となる。なぜ小鹿野町で開催されているのかというと、小鹿野町には何よりも「ライダー、バイクライフ、それに関わる企業団体」を受け入れる体制があるからだ。

以前から知られるように「バイクで町おこし」を掲げ、ライダーの来訪を快く受け入れる町として有名であり、今では、各地からライダーが訪れる小鹿野町。
そこで現在、中心となって活動しているのが、民間団体である“ウエルカムライダーズおがの”(Webサイトはこちら)だが、こういった受け入れ体制があるからこそ、実施側も安心してイベントを開催できるのであろうと、取材を通じて感じた。小鹿野町のファンであるライダーが多いことも頷ける。

そんな「お互いに良い関係性」の上で実施されたイベントでは、双方のスタッフが協力して、交通整理や誘導を含めて携わっていた。
そんなイベント会場は、バイク関連商品の出店ブースとあわせて、西秩父商工会を中心に活動している “鹿”による秩父地域の活性化を行う『ちちぶのじか』の新しい商品の紹介ブースもあり、ライダーへ広く小鹿野町を知ってもらう場ともなっており、相互的に価値のあるイベントであったと感じた。

今後もバイクを通じて、日本二輪車文化協会や業界各社、小鹿野町が共生して共に盛り上がっていくことを期待したい。

「その場で終わらない、その場で消さない」は、意見上程だけではなく、関係性もまた同様と感じずにはいられない、バイクイベント『レディスフォーラムinおがの』を後にした。

記事:編集部

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