〜芸術文化息づくまち、ちちぶ らしく、地元団体によるオペラでまちを元気に盛り上げる〜
3月下旬に竣工した『秩父宮記念市民会館』のこけら落としは来たる2017年8月20日(日)、『ミカド Town of Chichibu』と題するオペラが公演される。
この公演は、秩父地域で活動する団体 “ちちぶオペラ”が演じる。
“ちちぶオペラ” は、秩父地域の出身者や在住者を中心に集まったソリストや合唱団で構成される団体だ。
“ちちぶオペラ”の興りは、さかのぼること25年以上前のこととなるが、永 六輔 氏がラジオの番組で「イギリスのオペラに『ミカド』と言うのがあるが、”Town of Titipu”という副題がついている、これは秩父のことではないのか?」とコメントしたことに起因する。
それを聞いていた秩父市民が渡英して調査をする等し、「秩父で『ミカド』を上演しよう」と任意団体を作り活動を進めていたところ、2001年3月、秩父市制50周年の記念公演として、秩父の地で『ミカド』を初上演するに至ったという。
ここ数年は毎年8月に公演を行ってきており、そんなこれまでの公演実績も評価され、秩父市よりこの度の『秩父宮記念市民会館 開館記念公演』という大役のオフォーへとつながったのだ。
さて、その公演を前に本日(2017年5月14日)、秩父ミューズパーク音楽堂において、“ちちぶオペラ”による『ゴールデンコンサート “ちちぶオペラ”が贈る春の調べ』が開催された。
コンサートは二部構成となっており、第一部では、“ちちぶオペラ合唱団”による日本の合唱曲の披露、“童謡くらぶ”による児童合唱の披露、“スタジオFits”によるパフォーマンス披露があり、オペラ披露の前に花を添えた。
第二部は、ソリストによる世界のオペラの名曲が披露された。
会場からは「ブラボー」の声も上がり拍手喝釆、観客は歌声に酔いしれた。
最後は、出演者全員が舞台へ上がり全員合唱。
締めに、2017年8月20日(日)のこけらおとし公演『ミカド』のフィナーレ曲を披露した。舞台上も会場も、曲にあわせて手拍子をとり、会場は一体となり盛り上がりを見せるなか幕を閉じ、次のこけらおとし公演へ繋ぐ形となった。
ちちぶオペラは「新しい会館にふさわしいものとなるよう練習を重ね、『音楽でちちぶを元気に!』を合言葉にちちぶを盛り上げます」と意気込強く、コンサートを締めくくった。
今から秩父宮記念市民会館 開館記念公演が楽しみでならない。
ここで、こけらおとし公演のチケット情報だが、まだ席には残席はあるものの、人気席から既に殆どが埋まって来ている状況(2017年5月14日現在)であり、チケット入手は早めにされることをおすすめしたい。
取り扱い店は複数あるが、中にはすでに完売している箇所もあるとのことなので、ご注意いただきたい。(ちちぶオペラHPのニュースページに『ミカド』の案内が掲載されている。「チケット取り扱いお問い合わせ」欄を参考にしていただきたい)
また、こけらおとし公演の『ミカド』は秩父版となっており、すべて日本語で展開される。
「オペラというと外国の音楽だから」と敷居が高く感じられがちだが、今回は日本語で、更に、秩父を感じる要素を取り込んだ内容となっているそうだ。
これを機に、秩父版のオペラ『ミカド』に触れ、オペラの楽しさ、そして“ちちぶ”を感じてみてはいかがだろうか。
芸術文化息づくまち、ちちぶ は、こういった音楽や芸術の力がちちぶ地域の活気に繋がる、そんな地域である。
記事:編集部
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