ホテルや旅館の客室で「VRコンテンツ」や「地域の特産品」などを個人のスマホで購入可能に

〜客室内課金サービス拡充により新たな客室サービスの導入や収益増加へ貢献〜

テックファーム株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:千原信悟、以下:テックファーム)と株式会社ミライト(本社:東京都江東区、代表取締役社長:鈴木正俊)が業務提携し、提供しているホテルや旅館の客室設置型タブレット『ee-TaB*(イータブ・プラス)』(以下、イータブ・プラス)にて、コンテンツや地域の特産品などをスマートフォンで決済・購入できるサービスを5月1日より提供開始した。

2017年5月1日現在、イータブ・プラスを設置している全2,768室への導入を促し、2018年3月には倍増を目指すという。
客室内課金サービス拡充により、ホテル利用者の満足度向上に加え、導入ホテルや旅館の売上増加も期待できるとしている。
第1弾は「VR(バーチャルリアリティー)コンテンツ視聴体験サービス」を販売

第1弾:映画の撮影地巡礼などを体感できる「VRコンテンツ視聴体験サービス」

第1弾として、映画の撮影地巡礼や漫画のキャラクターとの冒険など、さまざまなコンテンツを体感できる「VRコンテンツ視聴体験サービス」を提供する。
本視聴体験サービスでは、客室用にレンタルされるゴーグルを装着し閲覧することで、現実さながらにその場所や空間を体感できるという。
今回提供するコンテンツは、インターピア社が運営する「VRTHEATERサービス」から厳選した作品をはじめ、その他1本あたり7分から15分の有料のコンテンツ(300円~)を16本、無料のコンテンツを12本用意し、順次追加する。
5月1日よりベストウェスタン東京西葛西グランデにて提供を開始した。

宿泊者個人のスマートフォンで簡単決済

これらのコンテンツや商品は、従来のプリペイドカード販売等と異なり、部屋から出ることなくホテル利用者個人のスマートフォンで購入可能だ。
まずはAmazon PayとLINE Payを導入、今後はインバウンドの利用を鑑み、アジア(主に中国や台湾)の方々に利用されているAlipay(アリペイ)やWeChat Payment(ウィーチャット・ペイメント)、ビットコインなどの決済手段にも対応していく予定としている。

今後の展開

今回提供を開始するVRコンテンツだけではなく、化粧品などのアメニティサンプルを客室内に設置し、気に入ったものをイータブ・プラスで閲覧、個人のスマホで購入、免税品の場合は空港で受け渡しできるサービスなども展開予定としている。
また、観光案内サービスや地酒・伝統工芸品などの地域に根ざしたサービスや特産品なども提供・販売し、インバウンドニーズへも対応していくようだ。
■『イータブ・プラス』について
ホテルや旅館の客室にタブレットを設置し、多言語コンテンツを配信するサービス。
主なコンテンツは館内案内、天気、専用グルメ検索アプリ、観光スポット案内や、動画、電子書籍・地域コンテンツなど。施設毎にカスタマイズが可能なため、立地環境やメインターゲットにあわせ、ホテル近辺で催されるコンサートやイベントと連動した内容を表示するなど、最適なメニューをそろえられる。
ホテル運営をする上での新たな広告メディア・商品やブランドの訴求としても活用が可能だ。
Wi-Fiを利用することで、フロントでの一括管理が可能なため、ホテルスタッフの手を煩わすことなく運用ができると提案している。

 

昨今のサービス開発に「モバイルファースト」という軸が存在する。要はスマートフォンという、常に身につけている頻度が高い端末を軸にしてサービス開発を行うということだ。パソコンで使用するもの、スマートフォンで使用するもの(タブレット含む)という、ユーザーによる“使い分け”を考慮していかないと、これからの時代についていくのは難しいのかもしれない。

スマートフォンはリアル(現実)に同居しているものだから、そこに商機はあるのだと考える。但し、開発の段階で間違ってはいけないのは、あくまで「リアル(現実)があってこそ」ということで、リアル(現実)の中身が無い、希薄である、不快感がある、では成功しない。

「リアル(現実)」ありきの「モバイル・ヴァーチャル(仮想)の活用」、ユーザーの欲求を満たす「充実」がこれからも進んでいくだろう。

記事:編集部

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