「燃費」追求に一息ついたか 自動車に求めるもの調査

〜 自動車に求めるものは「運転のしやすさ」。「燃費のよさ」は前回調査から大きくポイントを落とす―自動車に関する調査(2017年)― 〜

株式会社クロス・マーケティング(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:五十嵐 幹)は、

・全国47都道府県に在住する20~69歳の男女
・現在の世帯において自家用車を1台以上所有し、かつ、週に1日以上自分で運転する人

を対象に、「自動車に関する実態調査」を実施した。

調査背景・目的

日本の経済を支える主要産業である、自動車。海外への輸出も多く、トランプ大統領の就任以来、日米関係でも話題になることも多く、また、4月は、進学・就職で新たに世帯を構える方も多く、自動車を新たに購入・買い替えをすることも考えられる。そこで本調査では、国内外で日常生活において話題になりがちな自動車について、動力源(ガソリン、EV、HV)や車種、主な利用方法、求めることなどの意識調査を実施した。

調査結果(一部抜粋)

・最も運転する自動車のタイプは「軽自動車」が36.7%と最も高く、特に20代では46.5%と半数近くが利用。

・利用目的は「買い物」が84.3%と最も高く、次いで「日常の足」58.5%、「レジャー、旅行」49.3%となった。

・自動車に求めるものトップ5は、
1、「運転のしやすさ」が69.5%
2、「乗り心地のよさ」62.2%
3、「安全性・安心感」60.2%
4、「燃費のよさ」59.2%
5、「スタイル・デザイン」41.1%
*前回調査(2014年)では「運転のしやすさ」が70.0%と最も高く、次いで「燃費のよさ」69.8%、「乗り心地のよさ」62.8%、「安全性・安心感」60.7%、「耐久性・性能のよさ」43.5%であり、「燃費のよさ」が10pt以上ポイントを落としたことで、「安全性・安心感」がトップ3に入った。

・買い替え時の動力源として、「ガソリンエンジン」が58.9%と人気が高く、次いで「ハイブリッド」42.8%となった。

・話題になることも多い、電気、燃料電池の検討意向は低く、この傾向は、軽自動車で特に強く見られた。

・一方、セダンでは、ハイブリッドの意向が最も高い結果となった。

自主調査レポートの続きは「こちら」に掲載されているという。

<調査概要>
調査手法 : インターネットリサーチ
調査地域 : 全国47都道府県
調査対象 : 20~69歳の男女で、現在の世帯において自家用車を1台以上所有し、かつ、週に1日以上自分で運転する方
調査期間 : 2017年3月31日(金)~4月2日(日)
有効回答数 : 1,000サンプル

前回2014年の調査では、「燃費のよさ」が2番手に挙げられていたが、今回の調査結果では4番手と、燃費追求の消費者意向に一息ついた感がある。それは燃費がどうでも良い、ということではなく、各社の技術進歩により、十分な低燃費走行が平準化してきたことも、その結果を導き出した要因といっても間違いではないと考える。
また、「運転する・乗車する」といった、本来の車の使用目的を快適に満たす項目が上位を占めていることを見ると、ユーザーを満足させるものは、やはり「効率・節制」だけではなく「楽しさ・快適さ」も不可欠であり、再度見直されてきているとも言える。

都市部では公共交通機関網の発達から、自動車離れの声も聞くが、依然地方では「車社会」である。車は日常の足であり、大切な移動・移送手段となっており、ライフラインとも言える。ユーザーのこれからの車選びの参考はもとより、車販売を生業としている方が、お客様への提案方針を決める上でも貴重な情報だと考え、ここに紹介させていただく。

記事:編集部

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