〜子どもやペットを車内に残したままのキー閉じ込み昨年の8月は1ヶ月で310件!〜
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 矢代隆義)は、夏の気温上昇に関し、子どもなどの熱中症事故予防を呼びかけている。
昨年2016年8月1日~8月31日の1ヶ月間、JAFが出動した「キー閉じ込み」の救援のうち、子どもやペットが車内に残されたままであったケースは全国で310件あったという。
このうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどして車内の子どもを救出したケースが30件あった。
現場での聞き取り調査によると、その原因は「子どもが誤ってロックを操作した」というものが多く、「ペットがドアロックノブ※を押してしまった」というものもあった。
(※ドアロックノブ…押したり引いたりすることで、車の鍵を開閉できる突起状の装置。ペットが運転席から外に出た飼い主を追いかけ、運転席の窓にあるドアロックノブ(集中制御ロック)を押してすべての鍵が閉まってしまうことがある。)
また、2012年夏にJAFが実施した車内温度の検証テストによると、気温35℃の炎天下に駐車した車内の熱中症指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体にとって危険なレベルに達した。
特に、乳幼児は体温調節機能が未発達であり、特に注意が必要だ。
「少しの時間だから」「寝ているから」といって車内に子どもを残したまま車を離れることは、「キー閉じ込み」のトラブルとならなくても、熱中症を引き起こす事故になりかねない。
また、加齢に伴い高齢者も体温調節機能が低下するため注意が必要だという。
ペットなども車内に残して車を離れることは決してしないよう、JAFでは強く注意を呼びかけている。
より詳しいテスト結果が、JAF Webサイト内に掲載されているのでぜひそちらもご覧いただきたい。
■テスト結果:JAFユーザーテスト(車内温度/夏)
8月も下旬に入るが、今年は9月も厳しい残暑が予想されている。
「ちょっとなら大丈夫!」と過信せず、車内に大切な家族を置いたままにすることのないよう、引き続き注意をしていただきたい。
記事:編集部
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