〜夏休みに“本物”を体験〜
横浜能楽堂が、夏休み期間中に「こども狂言ワークショップ~入門編~」を開催するので紹介したい。
一流の講師の指導で、短期間に本格的な狂言を体験できるプログラムとなっている。
学校の教室では体験できない“本物”を学べる絶好の機会となりそうだ。
■公演鑑賞と実技指導がセットに
夏休みに横浜能楽堂で開催される「こども狂言ワークショップ~入門編~」。
まずはじめに、8月5日にこどもたちのための公演「人間国宝・山本東次郎先生の狂言の時間」を鑑賞。
公演は、狂言の名門・山本東次郎家による〈附子〉と〈首引〉を解説付きでお送りする。
その後、8月7日から3日間、実技の体験をする。
講師は、旭日双光章などを受章している山本東次郎家の山本則俊さん。
1日目・2日目は「足の運び」「扇の使い方」など狂言の基礎から始め、狂言小舞「盃」を稽古する。
3日目は国語の教科書にも掲載されている「柿山伏」の一部を演じてみる。
■「入門編」を修了すると次のステップへ
「入門編」修了後、希望する方は、来年の春に開催される「こども狂言ワークショップ~卒業編~」(有料)で10回にわたる本格的な稽古を受けることができる。
「卒業編」を受講すると、発表会「横浜こども狂言会」に参加ができるとのこと。
そこでは狂言を一曲演じるというより本格的な内容に。
■礼儀作法も自然と身に付く
このワークショップを通して、狂言に触れる、伝統芸能を知る、といった事はもちろん、礼儀作法が自然と身に付くことも特徴だ。
教えずとも、こどもたちは稽古に来たらまずは正座して挨拶をする。
そうしたことが自然と身に付く場になっている。
平成29年度「こども狂言ワークショップ~入門編~」概要
○公演鑑賞
平成29年8月5日(土)14時開演
横浜能楽堂講座「人間国宝・山本東次郎先生の狂言の時間」
狂言「附子(ぶす)」(大蔵流)山本則俊
狂言「首引(くびひき)」(大蔵流)山本東次郎
解説 山本 東次郎○実技指導
平成29年8月7日(月)・8日(火)・9日(水)
各日とも13時開始
【講 師】山本則俊(狂言方大蔵流)ほか
【会 場】横浜能楽堂 第二舞台(公演鑑賞は本舞台)
【対 象】小学1年生~中学3年生
【受講料】2,000円(公演鑑賞料含む) *白足袋持参
【定 員】20名 (応募者多数の場合は抽選)
詳細・問い合わせは横浜能楽堂Webサイトを参照いただきたい。
まずは夏休みの4日間、狂言の世界に浸ってみてはいかがだろうか?
このワークショップが日本の素晴らしい文化である奥深い狂言の世界への入り口となり、その扉を子供たちが自分で開き、進んでくれることを願う。
記事:編集部
コメントを残す