秩父鉄道 SLパレオエクスプレス運行30周年記念イベントで『駅弁ポテくまくん弁当』を販売

〜 市民の声を形に・・・秩父農工フードデザイン科監修レシピで FIND Chichibuが駅弁開発 〜

8月4日(金)、秩父鉄道は、産官学金連携フォーラムFIND Chichibuの食文化販路拡大分科会と連携し、同分科会が開発した『駅弁ポテくまくん弁当』をSLパレオエクスプレスの車内および車窓にて、商品開発に関わった秩父農工科学高等学校(以下、秩父農工)の生徒の売り子協力のもと、販売を行った。

発売初日の4日は、SL到着時(12:03)の秩父駅ホームにおいて、秩父市のイメージキャラクターであり、今回の駅弁のモデルとなった「ポテくまくん」とSLオリジナルキャラクター「パレオくん」が登場し、発売記念うちわのプレゼントや乗客と写真撮影を行った。また、SLパレオエクスプレスには「ポテくまくん」の特別ヘッドマークが掲出され、運行された。

この『駅弁ポテくまくん弁当』が開発された経緯は、市民の声が秩父市に寄せられたことに始まる。
秩父市はこの要望を具体化するためには、産官学金との連携を通じて秩父活性を目指す「FIND Chichibu」をプロジェクトの中心に据えることが妥当と考え打診、当該団体の食文化販路拡大分科会が呼応してスタートした。


「地域が連携して商品を開発し、地域の活性につながる事業とする」ことをコンセプトとしてスタートしたこのプロジェクトに、欠かすことのできない「未来の力」として、埼玉県立秩父農工科学高等学校の参画を求め、弁当開発の中心となるレシピをフードデザイン科の生徒によるコンペにより決定。(写真:取材を受ける、売り子を担当した秩父農工の生徒たち)
試作品はゴールデンウィークに開催された「芝桜まつり(羊山公園)」にて発売され、より多くの購入者から声を集めることにより、完成品へのブラッシュアップを行い、この度の正式発表、発売へと繋げることができたという。

今回の駅弁は、ポテくまくんの顔が見事に表現されながら、秩父名物がたっぷり味わえるという仕上がり。
ご飯の上に黄色い卵焼きを敷き、焼印でかわいらしい目と鼻を、秩父名物のみそポテトで両耳、豚の味噌漬けで茶色い頭を表した。

地域内の企業・行政機関・学校・金融機関のFIND Chichibuならではの連携により生み出されたこの駅弁を、秩父鉄道が連携し、運行30周年記念に合わせSLパレオエクスプレスで販売するイベントとして輝かしくデビューを果たした。

「昔懐かし昭和の駅弁文化を味わってもらう」という駅弁再興の気持ちと共に、『駅弁ポテくまくん弁当』は、乗客が車内や車窓から購入できる方式とした。

販売は「秩父銘仙」のエプロンを着用した秩父農工の生徒が担当し、「ポテくまくん弁当いかがですか〜」の掛け声とともに肩下げにて弁当販売を行い、4日当日は限定数の50個を超え、58個を完売した。

今後も秩父鉄道のSLパレオエクスプレス運行30周年記念イベントとして、19日(土)、20日(日)も同様に販売を行う他、SL乗車以外でも購入できるよう、秩父駅隣接の地場産センター1階の“柞食堂”にて土日限定で20個を販売(1個 税込1,000円)する。

ぜひ、手にして、目にも楽しく、味わって満腹!のALL秩父がギッシリの『駅弁ポテくまくん弁当』をご賞味いただきたい。

記事:編集部

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