LITALICOワークス:2016年度「障害者就労支援実績」を発表

〜 一法人として全国最多、年間940名が就職 〜

職場定着率も向上、2年後定着率は7ポイント以上アップ

「障害のない社会をつくる」というビジョンの下、障害者向け就労支援事業や子どもの可能性を拡げる教育事業を全国展開する株式会社LITALICO (りたりこ)(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:長谷川 敦弥)が運営する障害者のための就労移行支援事業所「LITALICOワークス」は、2016年度(2016年4月~2017年3月)の就労支援事業実績をまとめた。

LITALICOワークスを利用した方の2016年度の就職者数は940名となり、前年度の894名を上回った。
就職後6ヶ月間の定着率も87.5%と前年度を2.9ポイント上回ったほか、長期間にわたる職場定着率も向上しており、就職から1年後の定着率は77.3%(前年度比+1.5ポイント)、2年後の定着率は61.9%(前年度比+7.3ポイント)となった。

冒頭の円グラフは、2016年度就労者データだ。

■LITALICOワークスについて
精神障害(統合失調症やうつ病など)・発達障害(アスペルガーやADHDなど)・身体障害・知的障害・難病の方を対象とした就労移行支援サービスを提供しており、全国59ヶ所(2017年4月時点)で就労移行支援事業所「LITALICOワークス」を展開。
就労移行支援事業所とは、障害者総合支援法において定められた福祉サービス事業のひとつ。
一般企業等への就労を目指す障害のある方に対し、就労に必要な知識や能力の向上を図る訓練のほか、履歴書作成や面接など、就職活動対策を行う。
就職までの支援だけでなく、就職後も、定期的な面談や就職先へのアドバイスなど、企業側とも連携した定着支援を実施している。

■2016年度就労支援実績と今年度の取り組みについて
2016年度も前年度に引き続き、2018年の「精神障害者雇用義務化」とそれに伴い想定される法定雇用率の引き上げを見越して、精神・発達障害のある方を中心に就職者数が伸びており、過去最多となる年間940名の就労が実現した。
就職後6ヶ月の定着率も前年度を上回ったものの、まだ87.5%と、一般の大卒の新入社員の定着率と比べると高いとは言えない。
定着率をさらに高め、企業での活躍を促進するために、業務内容・職場環境のミスマッチを防ぐだけではなく、一人ひとりの特性に応じて活躍できる環境整備が必要であると考えている。
定着率の向上と本人が活躍できる環境を創出するために、新たに昨年秋から、雇用前の段階では、求職者向けの「合同企業説明会」を各地で開催し、企業と求職者の相互理解を促進している。
そして内定後には、改正障害者雇用促進法において義務化された「合理的配慮」を就職先企業に説明し、人事担当者・本人と共に検討する取り組みも開始。
就職後の定着面談も強化し、雇用前から就職後まで手厚いサポート体制を構築している。
さらに今年度からは、過去支援し採用・定着した方の好事例を基に、人事・現場担当者への理解を促進していくためのセミナーを100名規模で連続開催するほか、全国のLITALICOワークスの拠点単位で、企業向けの支援を強化し、より専門的に企業の困りごとに対応していく。

これらの取り組みにより、企業の理解を高め、特性に応じた職場環境の整備をしていくことで、単なる「雇用促進」に留まらず、障害のある方の「活躍推進」を目指していくという。

記事:編集部

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