ドッグ先進国の文化が日本にも?「飼い主とドッグトレーナーの架け橋」サイトをリリース

〜ワンちゃんの飼い主とドッグトレーナーをつなぐマッチングサイト「PAND PAND」をリリース!〜

ドッグトレーナーに一人ひとり2時間以上をかけて丁寧なヒアリングを実施することで、人柄・トレーニングについての考え方・雰囲気を見える化することに成功。飼い主に合ったドッグトレーナーを探すことができるサイトがリリースされたとのことだ。テスト版として公開したβ版はプロモーションせずに80名以上の登録を1週間(3/28~4/3)で獲得。ワンちゃんの飼い主から注目を集めているそうだ。

サービス立ち上げの背景

日本では飲食店にワンちゃんを連れて入ることや、電車やバスにはケージに入っていないワンちゃんと一緒に乗ることができない。しかし、ペット先進国と言われるイギリスやドイツでは当たり前のように飲食店に入り、電車やバスにケージなしで一緒に乗ることができる。これらすべてを可能にしているのはワンちゃんに行き届いた「しつけ」であるという。しつけられているワンちゃんだからこそ、人と同じ空間に人と同じようにして連れていくことができるという。「ワンちゃんを飼う=しつけをきちんとする」というのが当然の考えとなっているのが、ドッグ先進国である。

日本においても「ワンちゃんを飼う=しつけをきちんとする」という考え方が根付き、ワンちゃんへのしつけが行き届くようになれば、今まで愛ワンちゃんと一緒に行けなかった場所に行ける、乗れなかった乗り物にも乗れる社会が実現されるはずである、と考えているという。

動物愛護管理行政事務提要によると平成27年度のワンちゃんの殺処分数は15,811頭とのこと。驚きの数字である。内訳は記載されていないが、この中には飼育放棄されたワンちゃんも含まれているということだ。飼育放棄の理由は様々だが、「吠える」「噛む」「暴れる」などがあり、その結果、世話をしきれなくなり飼育放棄される。実際に保健所に持ち込まれるワンちゃんの14%は飼い主から直接持ち込まれているという驚愕の事実がある。

もちろん個人が行き届いたしつけを行うことは、不慣れであったり、専門的知識が無い中では現実的ではなく、イギリスなどドッグ先進国ではドッグトレーナーに依頼したりワンちゃんの学校に通うことが通例となっているという。ところが日本では、飼い主がドッグトレーナーを選ぶ際には様々な障害が存在する。

ドッグトレーナーを名乗るのに公的な資格は必要ない。何の資格もなくドッグトレーナーを名乗ることも可能だからだ。専門学校などが民間資格として発行しているものはあるが、飼い主が資格の種類を見て良いドッグトレーナーを判断することは極めて難しいのが実情という。また、ドッグトレーナーは非常に優秀なのだが、個人事業主として活動している人も少なくないためHPに掲載されている情報が少なく、記載されている携帯番号に問い合わせをすることに抵抗を覚える飼い主もいる。このような事から、社会的に必要性を求められているのにも関わらず、ドッグトレーナーと簡単にはつながることができない現状がある。

そこでPANDPANDでは飼い主とドッグトレーナーをつなぐ「第三者としての役割」を果たし、ドッグトレーナーの情報を「飼い主目線で伝える」ことで、飼い主にとって最適なドッグトレーナー探しを支援することができると考えたという。

PANDPAND(パンドパンド)の概要

登録ドッグトレーナーの専用ページに「写真」「経歴」「トレーニング方針」「飼い主様へのメッセージ」「ライフストーリー」を掲載。飼い主は登録されたドッグトレーナーのページを見て、住んでいる場所や考え方にあったトレーナーを検索し、ドックトレーニングの申し込みをすることができる。

ドッグトレーナー選びに迷った場合は、PANDPANDに相談することで飼い主の要望を細かくヒアリングし、最適なドッグトレーナーを紹介する。

また、ドッグトレーナー掲載前に登録を希望するドッグトレーナー一人ひとりに2時間以上のインタビューを行い、ドッグトレーニングに対する考えかたやトレーニングの事例だけでなく、その人の過去の経験なども全て聞くことで人柄まで把握することに努めているという。そのことで、自分だけでは表に出すことのできない思いも全て引き出すことでドッグトレーナーが持つ全てをPANDPANDのサイトに掲載することを可能にした。

ドッグトレーニング終了後には担当トレーナーによるトレーニングレポートが飼い主に送られる。
飼い主ページにトレーニングの履歴がストックされるので、過去に実施したトレーニングの復習にも効果的だという。

東京・埼玉・神奈川エリアに向けて2017年4月4日にサービスをリリース後、2017年度中に近畿エリアにサービスを展開し、登録トレーナー100名、月間1000件のマッチング効果を目指すとしている。

PANDPANDの狙い

1、ドッグトレーナー活動の透明性向上
どんなドッグトレーナーがいるのか、そして、ドッグトレーナーという職業に就いている人はどんな人かを見える化することで、活動に対する見える化を目指す。

2、ドッグトレーニングを当たり前に
ワンちゃんを飼っている全ての飼い主が、飼っているワンちゃん種や個体に合わせた知識としつけのスキルを持ち、伴侶動物としてマナーの守れるワンちゃんに育てることが当たり前になることを目指す。

3、社会に受け入れられる飼い主とワンちゃんのあり方の実現
世の中にはワンちゃんを飼っていない人やワンちゃん嫌いの人もいる。ドッグトレーニングを浸透させることで、ワンちゃんを飼っている人も飼っていない人も快適に暮らせる社会の実現を目指す。

<ワンちゃんの飼い主とドッグトレーナーをつなぐマッチングサイト>
PAND PAND
リリース日:2017年4月4日(火)

<運営会社>
会社名:株式会社ORP
代表者:代表取締役社長CEO 岡田 佳奈美
所在地:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-34-12
URL:http://orp-orp.com/company/


家族として迎え入れたのだが、自分の思うようにならず、その不満から飼育放棄をして、結果的に殺処分を飼い主が選択し実行されてしまうという「人間のエゴ」による悲しい出来事が、絶えることなく続いてしまっている事は残念で他ならない。

「正しいしつけをすること、しつけを身につけることが、ワンちゃんにとって幸せな犬生を送ることができることに繋がる」また、迎え入れたその家族は「社会の中では既に一員であり、人間社会の中で共に生きていく存在である」ということを理解し、そのために正しくトレーニングを受けるという文化が日本でも定着していく、そんな起点になるサービスとなるのではないだろうか。

ワンちゃんは自分が思う以上に頭が良く、心もある。

記事:編集部

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