【シニアのリアル調査】シニアに浸透しつつある「お盆玉」って知ってる?

~ 今どきシニア、子や孫の帰省費用をしっかり用意。交通費に平均31,900円 ~

シニア層への資産運用コンサルティングに注力する株式会社あおぞら銀行(代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO):馬場信輔、本店:東京都千代田区)は、日本の60代を中心とするチャレンジ精神旺盛でアクティブな世代を「Brilliant60s=輝ける60代」と名付け、この世代に注目し、コアとなる全国の55~74歳の男女約2,000名を対象にした「シニアのリアル調査」を2014年から毎年実施しているという。
今年で4年目を迎えた最新の調査結果を発表した。調査結果は以下のとおりだ。

 

 「シニアのリアル調査」 2017

1. お盆のお小遣い「お盆玉」・・・3割のシニアに浸透。前年の2割弱から大幅上昇。

質問:「お盆玉」という言葉を知っているか?

「お盆玉」(※お盆の時期に、子や孫にあげるお小遣いのこと)という言葉を知っているかの質問に、知っていると答えたのは28.9%(男性25.6%/女性32.1%)だった。
その内訳は「『お盆玉』を知っていて、あげたことがある」6.3%、「『お盆玉』という言葉は知っているが、あげたことはない」22.7%であった。
一方で「『お盆玉』という言葉は知らないが、お盆の時期に子や孫にお小遣いをあげたことがある」と答えているシニアが7.5%おり、「『お盆玉』を知っていて、あげたことがある」6.3%と合わせると、今どきシニアの13.8%が「お盆玉」をあげたことがある。
・「お盆玉」を知っている:28.9% 「知っていて、あげたことがある+知っているが、あげたことはない」
・「お盆玉」を知らない :71.1% 「知らないが、あげたことがある+知らないし、あげたこともない」

 

「お盆玉」をあげるシニアの平均は5,900円
男性シニアの方が女性シニアより400円高く、関東の方が関西に比べて500円高い

質問:「お盆玉」をひとりあたり、いくらくらいあげる予定か。

今年「お盆玉」をあげる予定の人は31.6%で前年から0.5ポイント微減。予定金額(子や孫がいるシニアを対象/「0円」という回答を除いた平均金額)は、5,900円で前年の5,700円から200円上昇。金額の分布を見ると、今年も前年もほぼ同傾向で、「5千円~1万円未満」が39.8%と集中している。

 

「お盆玉」の平均額を男女で比べると、男性シニアが前年の5,600円から6,100円に上昇する一方で、女性シニアは前年の5,800円から5,700円に微減し、今年は男性シニアが女性シニアを逆転した。
・全体平均予算(55歳~74歳):5,900円(前年比200円増)
・男性平均予算(55歳~74歳):6,100円(前年比500円増)
・女性平均予算(55歳~74歳):5,700円(前年比100円減)

 

関東と関西を比べると、前年と同水準で、関東の方が関西に比べて500円高かった。
・関東平均(東京、神奈川、埼玉、千葉):6,300円(前年比100円増)
・関西平均(大阪、京都、兵庫、奈良) :5,800円(前年比400円増)

 

2. 今どきシニア、子や孫の「帰省支援」が定着。半数が帰省の交通費を負担

~負担する交通費は平均31,900円、帰省中の支援額は平均46,100円~

質問: 子や孫が帰省してくる時に交通費を負担しているか?

「帰省してくる子や孫がいる」と答えた割合は63.1%(前年比2.4ポイント減)。そのうち、子や孫が帰省する時に交通費を負担している「負担派」シニアは45.4%で、約半数が負担しているという結果になった。
・負担派 :45.4%(前年比0.9%減) 「いつも負担している+たまに負担している」
・非負担派 :54.6% (前年比0.9%増)  「負担していない」

 

帰省の交通費「負担派シニア」の平均は31,900円

質問: 子や孫の帰省時に交通費をいくら負担しているか?

「負担派」シニアひとりあたり、子や孫が帰省する時に負担している交通費の平均は31,900円。2016年に32,900円と2015年から2,500円上昇したが、今年は1,000円低下した 。

 

男女別では、男性シニアの平均が32,500円に対し女性シニア31,400円と、男性シニアの方が平均で1,100円多くお金を使っている。
・全体平均予算 :31,900円(前年比1,000円減)
・男性平均予算 :32,500円(前年比2,800円増)
・女性平均予算 :31,400円(前年比3,900円減)

 

帰省中も子や孫へは負担を惜しまない!その額平均46,100円
〜 女性シニア47,000円・男性シニア45,100円と男女差が縮まる ~

質問: 子や孫の帰省時の交通費以外の負担額は?

「今年、子どもや孫が帰省するシニア」について、子や孫の帰省時に使う予算(交通費以外)は平均46,100円。2016年に49,700円と2015年から2,000円以上上昇したが、今年は3,600円低下した。

 

男女別では、今年男性シニアが上昇し45,100円になった。一方で女性シニアは前年から大幅に低下し47,000円となり、男女シニアの金額差が2,000円以内に収まった。
・全体平均予算 :46,100円(前年比3,600円減)
・男性平均予算 :45,100円(前年比3,100円増)
・女性平均予算 :47,000円(前年比9,400円減)

 

3. 今どきシニア、孫へのビッグな贈り物「ランドセル」の相場は5万円台

質問: 孫にランドセルを購入した金額と購入月

今年と過去2年の計3年の中で、入学を控えた孫にランドセルを購入したかどうかを聞いたところ、孫がいるシニアのうち21.1%が購入していた。

 

購入金額の平均は50,400円。「5万円~6万円未満」が31.2%と最も多く、続く「6万円~7万円未満」と「7万円~8万円未満」の14.3%(同率)と「5万円以上」が7割程度と集中する結果となった。

 

購入した月を聞くと、1月が23.1%と特に高くピークと言える。次いで3月が12.8%、8月が10.8%という結果となった。

==========
【調査目的】
シニアの方々の暮らしぶり・老後の意識・資産運用・旅行や外食・趣味・お子さまやお孫さまについてなど、様々な視点からお金に関連する実態やその意識を調べる。
【調査対象者】
全国55~74歳の男女 合計2,070人
【調査内容】
インターネット調査 2017年6月14日(水)~2017年6月16日(金)実施
【金融資産背景】
当調査対象者の平均金融資産額:50代後半1,654万円、60代2,092万円、70代前半2,317万円
一般(二人以上の世帯)の平均金融資産額(*):50代1,650万円、60代2,202万円、70歳以上1,963万円
(*)出典:2016年金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」調べ
==========

近年、ランドセルの一番の販売時期は、“盆と正月”だというニュースは耳にしていたが、ランドセルだけではなく、惜しみなく子や孫に「お盆玉」なる予算を用意しているシニア層の実態にあらためて感心させられた。
この調査からも分かるとおり、『シニア層向け商戦』が激化することも頷ける。
この結果は、あくまで参考としていただくとして、核家族化が進む現代、昔は当たり前だったお盆や夏休みという機会に親戚が集うなどの世代交流は、今後も続いて欲しい日本の文化のひとつだ。

記事:編集部

秩父新報「特選市場」

秩父地域内から全国のお役立ち情報まで掲載のWebメディアであり、読者の生活を“ちょとだけ”でも豊かにしたい、そんな新聞が自信を持って特選する「逸品」を取り揃えた市場が開設されました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

12 + ten =