秩父にあるマザーセンター「ICT体験型研修施設D-Tech Center」のサテライト「Satellite 豊橋」がオープン

Catブランドの建設機械・ディーゼルエンジン等の販売・サービスを手掛ける日本キャタピラー合同会社(本社:東京都中野区、代表職務執行者 社長・CEO:本田博人 以下、日本キャタピラー)は、2018年10月15日(月)秩父にあるマザーセンターICT体験型研修施設D-Tech Centerのサテライトセンターとして、ICT建機の体験型研修施設「D-Tech Center Satellite豊橋」(愛知県豊橋市)をオープンした。

日本キャタピラーでは、人手不足や熟練オペレーターの減少が問題となっている土木・建設現場の課題解決につなげるために、国土交通省が進めているi-Constructionの普及促進を図り、最新の技術への理解とICTに熟知した人材の育成が必要不可欠であると考えている。今回の施設オープンは、この目的を実現するための取組みのひとつだということだ。

オープン以降は、東海地区の顧客ニーズをもとに、定期的にICTセミナーやデモンストレーションを開催するほか、建設機械に関する最新テクノロジーの検証や社員研修の場として活用する。

では、D-Tech Center Satelliteの主な活動を紹介したい。

1、i-Construction普及活動
・公式ライセンス取得者による研修
社内でJCMA (一般社団法人 日本建設機械施工協会)のi-Construction公式説明者資格取得を推進している日本キャタピラーだが、その社内合格者24名(2018年10月現在)を、各地のD-Tech Centerに配置、どの施設でも同水準の講習を実施できる体制を整えている。

・最新のICT建機を使った研修
定期的な顧客・自治体向けICTセミナーを開催。座学だけでなく、デモンストレーションの見学や試乗体験など、実際に最新のテクノロジー・ICT建機を見て・乗って・学ぶことができる。

2、人材育成
ICT熟練者の育成や、社内インストラクターの養成に繋げるため、社員に対しても最新テクノロジーの説明・ICT建機の研修の場として活用。

3、最新テクノロジーの検証
ICT建機の機能や最新テクノロジーの検証、機械のコンディション分析、顧客に提供する新たなソリューションの開発に取り組んでいる。

アジア最大規模の研修センター「秩父ビジターセンター」は2017年10月「D-Tech Center」に名称変更したが、それとともに秩父のセンターを「ICT建設機械総合研修センターのマザーセンター」と位置づけた。その秩父を核に、サテライト施設と宮城県岩沼市のICTセンターを「Satellite岩沼」とし運営、今回オープンする「Satellite 豊橋」を、日本キャタピラー2箇所目のサテライトICTセンターとして運営して行く。

日本キャタピラーによると、今後も顧客のICTレベル向上に向け、拠点を増やしていく予定とのことだ。
以後のD-Tech Centerの展開予定は、以下の通りだ。

D-Tech Center(埼玉県秩父市):1979年10月開設(2017年10月名称変更)
Satellite 岩沼(宮城県岩沼市):2012年9月開設(2017年10月名称変更)
Satellite豊橋(愛知県豊橋市):2018年10月開設
Satellite兵庫(兵庫県小野市):2018年11月開設予定
2019年度は更なる展開を予定

ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略称で、通信技術を活用したコミュニケーションを指す。ITに「Communication(通信、伝達)」という言葉を入れる事により、コミュニケーションの重要性を強調しているのが特徴で、IoTなど物とインターネットが常時接続することで様々な情報をリアルタイムに交換できる環境が普及してきている今、ハードやソフト、インフラといったことだけではなく、それらを通じた情報通信を重視した技術の考え方と言ってもよいだろう。

最先端の技術も、知識をもった人材がいて初めて機能するものとなるのではないだろうか。そんな技術者を育成していく拠点が増えていくことは、複合的に産業の底上げにも大きく寄与すると考えられる。

記事:編集部

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