ビジネスパーソンの“今”をデータで読み解く 【休日の過ごし方編】

第8回「ビジネスパーソン1000人調査」
〜休日のリフレッシュ法「趣味」「何もせずゆっくり」「美味しいもの」がキーワードに〜

今週も金曜日を迎え、明日、明後日と休日の方も多いだろう。
また来週末からはゴールデンウィークに突入するが、こうした大型連休は旅行や帰省などそれなりに計画を立てて動くことが多いと思われるが、普段の休日は、皆さんはどのような過ごし方をしているだろうか。

一般社団法人日本能率協会(JMA、会長:中村 正己)は、2013年より全国のビジネスパーソン1000人に対し、職場や仕事に対する考えについて意識調査を行っており、働く人びとに焦点を当て、その時々の旬の話題をデータで紹介している。

今回は、政府が進める「休み方改革」にまつわる“休日の過ごし方”について調査を行ったとのことで、その結果を紹介したい。

■調査結果

1、職場の休日に、リフレッシュするよう心がけていますか。(単一回答)

職場の休日にリフレッシュするよう心がけているか聞いたところ、「とても心がけている」(31.8%)、「やや心がけている」(51.3%)と、8割以上の人が心がけていると回答した。

 

2、 職場の休日にリフレッシュするために具体的にしていることは何ですか。(複数回答)

具体的に心がけていることとして、1位「好きなこと(趣味など)に没頭する」(54.5%)、2位「何もせずゆっくり過ごす」(38.5%)、3位「美味しいものを食べる」(34.3%)となった。
性別でみると、男性は「好きなこと(趣味など)に没頭する」(58.3%)が6割近くに達し、女性(49.9%)より8.4ポイント高、「スポーツ・散歩・野外活動など体を動かす」(27.9%)が女性(14.4%)より13.5ポイント高に。女性では、「何もせずゆっくり過ごす」(43.7%)が男性(34.2%)より9.5ポイント高、「美味しいものを食べる」(42.4%)が男性(27.6%)より14.8ポイント高となった。男性のアクティブ志向に対し、女性は体を休めることをより心がけている傾向がみられる。
(※職場の休日のリフレッシュを「あまり心がけていない」「まったく心がけていない」と回答した人を除く)

 

3、職場の休日にリフレッシュを心がけていない理由は何ですか。(複数回答)

一方、休日にリフレッシュを心がけていない人(169人)にその理由を聞いたところ、1位「休日にも個人的な悩みが気になるから」「休日にたまった家事をしているから」(ともに26.6%)、3位「休日にも仕事のことが気になるから」(21.9%)となった。
性別でみると、「休日にたまった家事をしているから」が女性では42.9%と4割以上にのぼり、女性は、たまった家事のため、リフレッシュしにくい傾向にあることがうかがえる。
(※職場の休日のリフレッシュを「あまり心がけていない」「まったく心がけていない」と回答した人のみ回答)

 

4、理想の休日の過ごし方(左)、実際の休日の過ごし方(右)(複数回答)

理想の休日の過ごし方を聞いたところ、男性では、1位「趣味に関することをする」(55.1%)、2位「旅行をする」(41.6%)、3位「テレビ・ビデオ・動画を見る」(39.1%)となったが、実際の休日の過ごし方では、1位「趣味に関することをする」(46.5%)、2位「テレビ・ビデオ・動画を見る」(42.3%)、3位「インターネット・SNSをする」(40.7%)であった。
一方、女性では、理想の過ごし方1位「美味しいものを食べる」(53.9%)、2位「趣味に関することをする」(51.0%)、3位「寝る」(47.4%)となり、実際の休日の過ごし方では、1位「寝る」(47.0%)、2位「テレビ・ビデオ・動画を見る」(46.7%)、3位「家事をする」(44.9%)との結果に。

男性は、趣味やテレビ・ビデオ・動画など、理想であげたことを実際に行っているが、女性は、美味しいもの、趣味を理想にしているものの、現実には、寝て過ごしたり、テレビ・ビデオ・動画を見たり、家事をしたりと、日頃の延長線で休日を過ごしている姿が浮かんでくる。

 

5、休日に一緒に過ごしたい人(左)、実際に休日を共に過ごしている人(右)(複数回答)

休日に一緒に過ごしたい人を聞いたところ、男女とも「配偶者・恋人」が最多であるものの、男性は59.8%と6割であるのに対し、女性は45.4%と14.4ポイントの差がみられた。
ついで2位は、男性では「子ども」が31.0%(女性:19.1%で5位)、女性では「友人」が36.0%(男性:23.4%で3位)。一方、「いない(一人で過ごしたい)」と回答した人も男性で23.4%、女性で26.3%となり、約4人に1人が一人で過ごすことを志向していることがうかがえる。実際に、男性の27.2%、女性の26.5%が休日に一人で過ごしていると回答している。

 

■調査概要

調査名称:第8回「ビジネスパーソン1000人調査」【休日の過ごし方編】
調査期間:2017年9月27日~2017年10月6日 10日間
調査対象:株式会社日本能率協会総合研究所「JMARリサーチモニター」のうち全国の20歳~69歳までの正規・非正規雇用の就業者(企業や団体で働く正社員、役員、経営者、契約・嘱託社員、派遣社員。ただしパート・アルバイト、医師・弁護士などの専門職業、自由業を除く)
調査方法:インターネット調査
回答数 :1,000人
属性  :
[性別]男性555人、女性445人
[年代]20代156人、30代243人、40代240人、50代209人、60代152人
[雇用形態]男性(正規444人、非正規111人)女性(正規194人、非正規251人)
[勤務先従業員数]5,000人以上170人、1,000~5,000人未満154人、300~1,000人未満166人、100~300人未満182人、100人未満328人

※回答は%表記とし、小数点第2位を四捨五入

皆さんの休日の過ごし方は、上記の結果と比べてみて、いかがだろうか。
今回の結果を受けて、同協会理事の曽根原氏は「趣味の時間を十分にとることがリフレッシュに」「上手に休んで、仕事に活かす」といった意識が必要になってくるだろうと語っている。
”誰と・どのような”過ごし方をすることが自身のリフレッシュとなり、さらに仕事に活かすことができるのか、一度、休日の1日を使って考えてみても良いかもしれない。

記事:編集部

 

 

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