【トップ写真】ユニセフは、2015年より教育科学技術省と協力して「再び学ぼう(Back to Learning)」キャンペーンを行っている(南スーダン・ジュバ)2017年3月16日撮影© UNICEF_UN057843_Hatcher-Moore
〜22カ国中、南スーダンが最多〜
2017年4月24日 ンジャメナ(チャド)/ダカール(セネガル)/ニューヨーク 発
ユニセフ(国連児童基金)は、世界22カ国におよぶ紛争地域では、6歳から15歳までの子どもの22%にあたる、2,500万人が学校に通えていないと発表した。
「教育は紛争時においてこそ最も必要なのです」とユニセフ本部教育部長のジョセフィーン・ブルネは述べた。
「教育を受けられなければ、子どもたちは一体どうやって彼らの能力を最大限生かして、彼らの家族やコミュニティ、経済の未来と安定に貢献できるというのでしょうか?」
「初等教育レベルにおいては、南スーダンの非就学児の割合が最も高く、72%近くの子どもたちが学校に通えていません。そして、チャド(50%)、アフガニスタン(46%)と続きます。これらの3カ国では、女子の非就学率も最も高く、南スーダンで76%、アフガニスタンで55%、チャドで53%となっています。」
「前期中等教育では、非就学率が最も高いのはニジェール(68%)、南スーダン(60%)、および中央アフリカ共和国(55%)となっています。この国々の女子の非就学児の割合はさらに高く、ニジェールでは4分の3近くの女の子が、アフガニスタンと中央アフリカ共和国では3人に2人の女の子が学校に通えていません。」
紛争、戦争が起きれば、教育が止まるといった事は容易に想定できる。にも関わらず、いつの世も起きてしまう。
時代を創り、国を創り、世界を創るのは、その「教育を受けることができなかった」子供たち。行く先の未来はどうなるのか。
今を創る大人が、正しい判断ができるか否か、重き責任を背負っていると自覚すべきと考える。
記事:編集部
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